理解していることと話すことは別

表出性言語障害

皆さん、こんな経験ありませんか?日本語や外国語で聞かれていることは理解できる。どのように答えれば良いかもわかる。しかし、上手く言葉が出てこない、言いたいことがうまく伝わらず、たどたどしく答えてしまう。子供の言葉の問題を観察していると、理解すること(聞き取ること)と話すことは別の能力であることを痛感します。

発達障害や他の障害が医師や地方自治体から認められると、障害児童通所支援サービスを受けることができます。これはいわゆる療育と呼ばれるものです。現在、私の子どもは心理士と言語聴覚士の支援を受けて、発語の改善に取り組んでいます。

児童発達支援ガイドライン

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000117218.html

子どもは指示されたことを概ね理解し、それに基づいた行動をとることができます。しかし、その内容を自分から発音して他人に伝えることが難しいのです。これは、発音そのものの問題に加え、適切な単語を選び、それに適切な音を割り当てて発声することが難しいからです。

つまり、『理解していること=話せること』とは限らないわけですね。

子どもが回答した内容を受け取った側は、何を言いたいのか理解しにくく、何度も聞き返してしまうことで、子どものコミュニケーションの壁をさらに厚くしているように見えます。それは当然のことですよね。何度も聞き返されたら、「もういい!」と感じてしまうのは、大人でも同じですから。

発音の問題はかなり深刻で、たとえばこんなやり取りです。

私『おはし』

子ども『◯✕△』

私『お』

子ども『お』

私『は』

子ども『ハ?』

私『し』

子ども『シィ』

私『おはし』

子ども『◯✕△』

わが家の会話

子どもにとっては、この療育活動は必ずしも楽しいとは感じていないかもしれません。彼はそれを嫌がってはいませんが、もし放置すれば状況が悪化はしないかもしれませんが、改善のペースは遅くなり、それは周りから取り残される可能性を高めます。しかし、これは本人が自ら求めているわけではないもので、本人をこれ以上この活動に参加させることが最善の選択なのか、私は悩んでいます。

難しいですね。

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