現在通っている療育機関では、毎回の学習記録をWeb上で確認することができます。以前、個人的にサポートを受けていた際も、臨床心理士の先生が都度記録をまとめて送ってくれていました。みなさんは、このような療育記録をどのように活用していますか?
私は毎回、療育の記録を対面でヒアリングしていますが、これに加えて、1ヶ月に1度その記録を再度読み返しています。
最近は、AIのChatGPTを活用しているのです。具体的には、療育の記録内容をTXT形式で保存し、それをChatGPTに入力します。2023年11月5日現在、有料会員として利用しているため、Advanced Data Analysisというエンジンが利用可能です。このエンジンは、CSVなどのRAWデータを解析する目的で開発されましたが、TXT形式の文章も読み込むことができます。この機能を使って、例えば「難しいことを抽出」と指示すれば、関連するキーワードを元に一覧を作成してくれます。
ファイルに複数日、複数回あればそれをまとめてもらうこともできます。
このように一覧化しただけで終わりにはしないでしょう。多くの場合、「次に何をすべきか?」や「他の人や機関にどのように説明するのか?」を整理したいと思うはずです。そのため、カテゴリ分けをするように依頼すれば、ChatGPTはそれも対応してくれます。
ChatGPTは形態素解析を通じて日本語の分解や意味付けを行うことができるエンジンです。このプロセスを、巨大なパズルを組み立てる作業に例えることができます。パズルのピースがどのように組み合わさるべきかを正確に知らない場合、完成した絵が乱れてしまいます。同様に、ChatGPTにはどのように情報を抽出し、分類すべきかを細かく指示する必要があります。ユーザーの要望に合わせてデータを解析するためのカスタマイズが求められるので、その点を注意深く指示することで、より正確な結果を得ることができます。
ちなみに、ChatGPTに聞けば回答来ますが、この手のエンジンを使うときのポイントは以下のようなものです。
- 明確な指示: ChatGPTは指示に従って動作しますので、何を求めているのかを明確に伝えることが重要です。
- キーワードの指定: 抽出や分類を希望する場合、関連するキーワードやフレーズを具体的に指定するとよい結果を得られます。
- 範囲の限定: 大量のデータや情報がある場合、分析の範囲や期間を限定して指示することで、精度を高めることができます。
- 形態素解析の利用: 日本語の文章を扱う場合、形態素解析を利用して意味や文脈を理解させることが効果的です。
- 期待する出力形式の指定: 結果を一覧やグラフ、表などの特定の形式で受け取りたい場合は、その形式を指定してください。
- 逐次的な指示: 複雑なタスクの場合、一度に全ての指示を出すのではなく、段階的に指示を出すことで、より適切な結果を得ることができます。
- フィードバックの活用: 得られた結果に基づいてフィードバックを行い、必要に応じて指示を調整することで、精度を向上させることができます。
プロンプトエンジニアリングなどとも呼ばれるもので、入力を正確にやろうね!ってものです。ITmedhiaに詳しい記事がありますのでぜひ。
ただ、子どもは日々進化、成長し続けるので、過去のデータに基づいたあれこれには限界があります。子どもを信用し続けながら、希望を持ち続けながら、でも、過去のデータもしっかりチェックする。それが重要なのだと思っております。
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