表出性言語障害(英語名 Expressive Language Disorder)は、言葉を用いて自分の思考や感情を適切に表現するのが困難な状態を指します。この障害は、語彙の選択、文法の正確さ、語順(言葉を組み立てる順序)など、言葉の生成に関わる複数の側面に影響を及ぼすことがあります。
表出性言語障害を持つ人は、言葉を理解する能力(受容語能力)は正常であることが多いですが、自分で思考を言葉にすること(表出語能力)が難しいという特徴があります。これは言葉を話すこと(口頭での表現)、または書くこと(書面での表現)のいずれにも当てはまります。
この障害は子どもの言語発達の初期段階でしばしば認識されます。子どもたちは通常の速度で語彙を増やすのが難しく、また短い文しか作れない、あるいは一貫性のある文を作るのが難しいといった症状を示すことがあります。成人でも脳の損傷や疾患などにより表出性言語障害を発症することがあります。
私の子供がこの障害に該当します。一般的に、この障害は文を形成し表現するのに何らかの困難を伴います。多くの場合、子どもは就学前にこれらの問題を克服します。とあるクリニックの報告によれば、90%の子どもたちはこの障害を解消しているとのことです。
我が家の子どもは、言葉を形成することは確かに困難なようですが、それだけでなく、発音の不明瞭さも問題となっています。すでに6歳になりますが、各子音の発音が混濁しており、単語レベルでの発話さえも私たち親にとっては理解が難しい状況です。単語をつなげて文を作ることはしますが、この単語レベルの発話問題に加えて、各単語の発音が混ざり合い、さらに理解を困難にしています。
表出性言語障害の治療は、通常、スピーチ・ランゲージ・パスオロジスト(言語病理学者) 言語聴覚士による言語療法により行われ、わが家も言語聴覚士による治療をかれこれ2年以上続けています。
この表出性言語障害、ネットで検索してもあまり有益な情報が見つかりづらかったり、文献でもあまり触れていないので、私が調べた限りとどういうことを日々やっているのかを綴っていきます。
ある日、こんなこともあったねと笑えたらいいなと信じて。
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