娘氏のWISC-Vスコアが息子氏のそれと瓜二つ

自閉症スペクトラム(ASD)

娘氏、WISC-Vを初体験

少し前になりますが、今年の10月にWISC-Vの検査を受けました。今回の対象は息子氏ではなく、娘氏です。

息子氏はすでにASD(自閉症スペクトラム障害)および言語発達障害の診断を受けていますが、娘氏についても、実は以前から周囲の指摘があり、息子氏と同じ大学附属病院で診察を受けていました。昨年、娘氏も言語発達障害の診断を受けています。

発達外来の医師が10分ほど観察した際に「息子氏と同じタイプですね」とおっしゃり、その後の経過を見ても、私自身も確かに似ていると感じる場面が多くありました。そこで念のため、WISC-Vによるアセスメントを取ることにした、という経緯です。

検査結果がこちらです。青色が息子氏(検査当時7歳3か月)、赤色が娘氏(検査当時6歳7か月)。言語領域が大きく低く、視覚領域が高いという、非常にわかりやすい凹凸があります。WMIについては息子氏が突出していますが、全体としては二人ともよく似たプロファイルです。

発達障害が遺伝要因であれ環境要因であれ、同じ夫婦・同じ家庭環境で育つと、似た特性を持つ子どもが育つという、一つの示唆にはなるのかもしれません。

とある漫画で、こんな1コマがありました。

『(高低差)26もあったんです』だ、そうです。それ言うと、娘氏は高低差48、息子氏に至っては56もあるんですが、どうしたらいいんでしょうか?(^^;)

12月のドタバタと、見えてきた「特性」のリアル

現在の療育は、言語療法×週1、運動療法×週2、SST×週2という構成にしています。正直かなり過密ですが、これが意外と良い影響を与えています。

毎日小学校に行き、療育に行き、帰宅する時間がほぼ一定。日々、類似したタイムテーブルで生活することが、感情の安定につながっているように感じます。

この過密スケジュールの中でも、子どもたちはそれぞれのペースで日々アップデートを続けています。今年、認定心理士の単位をほぼ取り終える予定であることもあり、このタイミングで二人の行動記録を取ることにしました。

この「行動ログ」を読み返すと、WISC-Vの結果が、そのまま生活の中に表れていることを実感する毎日です。

娘氏、視覚の力で「納得」を手に入れる

まず娘氏ですが、やはり「耳からの情報」よりも「目からの情報」の方が、圧倒的に理解しやすいようです。

最近、我が家に導入したホワイトボードが大活躍しています。1週間のスケジュールを可視化し、「明日はここだよ」と赤いマグネットで示すようにしたところ、あれほど嫌がっていた療育の送迎順序(最後になると待ち時間が長く、疲れてしまうのです)も、数字とイラストで説明することで「納得」して待てるようになりました。

一方で、言語理解(VCI 74)の弱さからくる「切り取り解釈」には、妻とともに冷や汗をかくこともあります。先日も、トイレ中の娘氏に対して、妻が(あまりの芳香に)「臭い!」と一言言ったところ、その言葉を文脈ごと切り取って、自分への否定として受け取ってしまい、大激怒。

前後の流れを読むことが苦手な彼女にとって、不用意なネガティブワードは禁物だと、改めて痛感しました。

息子氏、深夜の「覚醒」とパズル愛

一方、視覚推理(VSI 125/FRI 124)が突出している息子氏は、もはや職人の域です。300ピースや500ピースのパズルを、見本の図版だけを頼りに、黙々と、しかも驚くほどのスピードで完成させてしまいます。

最近はマインクラフトの攻略本を読み込み、得た情報をそのままゲーム内で実行するという、「参照」と「実践」を結びつけるスキルも身についてきました。

そして、12月最大のニュースが、深夜の「自律トイレ成功」です。これまでは寝ぼけたままおむつに……というパターンがほとんどでしたが、今回は意識がはっきりした状態で自らトイレに向かい、用を足してからベッドに戻りました。

この「意識的なコントロール」ができたことは、彼にとって非常に大きな一歩だと感じています。

学校で、家庭で

興味深い(と言ってよいのか分かりませんが)のは、二人とも学校では「優等生」の仮面を被っていることです。先生からは「友達と楽しそうに遊んでいます」「お掃除も丁寧です」といったお褒めの言葉をいただきます。

その一方で、家に帰ると感情が爆発する、いわゆる「お家ストライキ」が発生することもしばしば。きっと外では、定型発達の波に合わせようと、フル回転で頑張っているのでしょう。

息子氏については、言語が国語はもちろん、他の教科の足を引っ張り始めているのが顕著になっています。彼にとって国語、特に漢字は意味のある塊ではなくて、象形文字なのです。そのため、1年生と2年生併せて200文字を超える”絵”を覚えたところでパンク。個人面談では、3学期から国語周りについては、個別配慮したいと担任教諭からは言われました。しょうがないですね。

学校生活を楽しんでもらうのが一番だと考えていますので、その場で了承しました。

結局、最後は「スキンシップ」

ABAやTEACCHなど、さまざまな戦略を考え、試してはいますが、我が家における最強の解決策は、結局のところ「物理的な接触」だったりします。

朝起きてからの抱っこ、登校中の手つなぎ、そして寝る前の腕枕。「パパの隣がいい」「腕枕して」というリクエストに応えている時間が、一番、彼らの情緒が安定していると感じます。

言語は苦手でも、肌から伝わる安心感は100%理解している。
そんな子どもたちの凸凹をまるごと抱きしめながら、2025年もあと少し、親子で走り抜けていこうと思います。

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