大阪府で障害者手帳の発給が遅延

自閉症スペクトラム(ASD)

大阪府で障害者手帳の発給が遅延

今年は息子氏の障害者手帳(精神障害者手帳)の更新年です。しかし、2024年6月25日現在、大阪府からこの障害者手帳の発給がまだ行われていません。障害者手帳は、住民票を置いている自治体から、都道府県に申請、審理を経て、地方自治体が発給します。しかし、大阪府側の事務処理に大幅な遅延が生じているようです。これは、今年の4月に厚生労働省が発表した報酬改定が主な原因とされています。この遅延は、障害者手帳を必要とする人にとって深刻な問題となっています。

報酬改定の影響

2024年4月、障害者支援に関する報酬改定が行われました。詳細はリンク先にある『令和6年度障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容』をご覧ください。主に福祉の世界で起きている人材確保のために、賃上げを行うための改正が行われています。政府は、2024年度に2.5%、2025年度に賃上げ2.0%のベースアップに確実につなげるために本改正を行ったようです。

問題は、この改定により、各自治体の担当部署は、新しい基準に基づいて手続きを進める必要が生じました。これに伴い、従来の手続き方法(おそらく主に算出と旧規程との比較)からの変更が多く発生し、各申請に時間がかかっています。また、改定後の手続きに必要なシステムの更新や書類の見直しなども、遅延の一因となっているようです。

令和6年度障害福祉サービス等報酬改定について
令和6年度障害福祉サービス等報酬改定についてについて紹介しています。

更新申請の遅れ

今年は4月10日に障害者手帳の更新申請を行いましたが、6月25日現在、まだ大阪府から申請先の自治体へ成否の連絡が伝わっていません。もともと障害者手帳関係の申請は、このような遅延ケースは珍しくないのですが、今年は申請全体が大きな影響を受けているようです。自治体の窓口担当者からは、事務遅延とは言いませんでしたが、この状況はしばらく続き、息子氏の手帳が発給されるのは、早くても7月上旬、または中旬になる見込みだということです。

障害者への影響

障害者手帳は、障害者がさまざまな支援を受けるために必要な重要な証明書です。この手帳を持つことで、医療費の助成や公共交通機関の割引など、生活の質を向上させるための多くのサービスが受けられます。そのため、手帳の発給が遅れることは、市民にとって大きな不便となります。

特に、医療機関での受診やリハビリテーション施設の利用が必要な障害者にとっては、手帳がないことで治療や支援が受けられない場合もあります。このような状況が続けば、障害者の健康や生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

大阪府が万博に躍起になっているのはわかります。しかし、万博よりも支援が必要な人のために、人的リソースをさらに割いたほうがいいんではないでしょうか?

おわりに

障害者手帳の発給遅延は、障害者とその家族にとって非常に深刻な問題です。大阪府は、この問題に迅速に対応し、市民が安心して生活できる環境を整えることが求められます。今後の対応策が実施され、遅延が解消されることを期待しています。

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