息子氏の療育活動を続けている中で新たに発見したこと。それは、はい・いいえで答えるクローズドクエスチョンと比べると、自由回答となるオープンクエスチョンはかなり高度であるということ。
息子氏は、単語単位であればストックがかなりあることがわかりました。日常生活の単語はもちろん、動物園や水族館にいる動物や四季折々の果物なども、聞かれると理解しているようです。例えば、絵カードに天気(晴れ・曇り・雨・雷など)が描かれており、それに対応したひらがなが描かれたカードを正しい組み合わせで並べ替えることができます。文字や、その文字から連想される音を使って、絵との組み合わせを考えることができるようです。
口頭で「晴れですか?」や「雨が降っていましたか?」などの質問にも正確に答えることができます。また、月曜日や火曜日などの曜日を聞かれたとき、今日が何曜日かを答えることができます。
しかし、「今日の天気は何ですか?」や「どの曜日が一番好きですか?」といった質問には「わからない」と繰り返し答えます。「何を食べるのが好きですか?」や「幼稚園で何をしましたか?」といった質問も同様です。はい・いいえで答えられる質問には判断ができるものの、自分で回答内容を考え、それを文章や音に変えるのが難しいようです。
おそらく、質問に対して回答が唯一に絞られるもの(1:1)についてはわかるようですが、1:nになるとどう回答したらいいのかがわからないのかもしれません。
こういう自由回答のものをオープンクエスチョンなどと言うようですが、この質問をすると後続の質問の回答も乱れてしまいます。顕著に出るのが、発音です。単発であればできる発音が不正確になったり、つながってしまって音の聞き取りがしづらくなります。
それでも小学校の低学年であれば、なんとかなると考えます。しかし、中学年以上では、自分で考えたことを文字や音にして、表現することが求められます。このときまでにどうにかなるのか、それが目下の大きな問題です…。
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